【レイクスとのすてきな関係】vol.8 ディーアクト 県内全ての県立高校へバスケットボール寄贈。
2021年8月、「D-ACT(ディーアクト)」は葵機械工業と川村金属製作所を統合する形で誕生した。以前から滋賀レイクスとはお付き合いがあった中で、社名変更を機に2021-22シーズンからブロンズパートナーへランクアップ。
「Bリーグ1、SDGsをリードするクラブ」を掲げる滋賀レイクスとともに、サスティナブルな社会をめざして本格的に活動をスタートさせている。
2022年7月には「レイクス・バスケットボール寄贈プロジェクト」として滋賀県内の全ての県立高校(46校)にバスケットボールを寄贈(135球)。これまで小・中学校への寄贈は実施してきたが、高校への寄贈は初めて。
そこには元バスケット選手である松田久社長の熱い想いがあった。
松田社長はバスケットボールをされていたそうですね。
高校までは岩手県で本格的にバスケットをやっていました。でも、膝の靭帯を痛めて東京の大学では同好会で活動していました。
それから大阪のダイハツに入社してから6年くらいは大阪実業団リーグでプレーしていました。ポジションはフォワード兼センター。身長185センチ。当時は体重が70数キロでしたが、今は40キロくらい増えています(笑)。
バスケットは私にとって青春ですね。
ちなみに、私が滋賀に来たのは2019年。まだ今年で3年目ですが、実は私の父方の先祖が近江商人だったというご縁があるんです。
Q.元バスケット選手で先祖が近江商人。実に運命的なものを感じます。ちなみに滋賀レイクスの試合を初めて見られたのはいつでしょうか?
2020年のホーム開幕2戦目です。草津市のYMITアリーナに宇都宮ブレックスを迎えた一戦で、日本人初のNBAプレーヤー田臥勇太選手もいました。残念ながら試合は負けましたが、すごくいい試合だったと記憶しています。
2回目は昨シーズン最終節の2試合目(GAME2)。この試合もいいところまで追いついたんですが、第4Qで離されて…。
まだ2試合しか行けていないのですが、どちらも負けてしまったので今度こそは滋賀レイクスが勝つ試合を観たいと思っています。
Q.滋賀レイクスのアリーナの印象はいかがでしたか。
まずBリーグ自体が楽しいですよね。各チームが独自の工夫をして盛り上げている。
滋賀レイクスもハーフタイムにお客様を楽しませるアトラクションなどが用意されていますし、お客様と一体になってアリーナの空間を創っていこうという気持ちが見て取れます。
プロ野球よりも地域に根ざしていると思いますし、滋賀レイクスにはぜひ2026年開幕の新B1リーグに参入して欲しいですし、そのためにウチもご協力できることは積極的にやっていこうかなと思っています。
Q.2021-22シーズンからブロンズパートナーにランクアップされました。改めて経緯を教えていただけますか?
一つは昨年頃からダイハツやトヨタ、我々ディーアクトもそうですが、しっかりとSDGsに取り組もうという大きな方針が示されました。そのタイミングで滋賀レイクスからブロンズパートナーのお話をいただきました。
滋賀レイクスはBリーグの中で最もSDG’sに取り組んでいるチームだと言われていると聞き、それならぜひ一緒にやらせていただきたいということで契約しました。
また、我々は2021年8月にできた会社です。まだ1歳で知名度も低く、地域の方とSDGsに取り組もうと思っても人を集めることは難しい。
ですので、パートナーのランクを上げれば我々のことをもっと知っていただく機会が増えるかなというのも理由としてありました。
Q.ブロンズパートナーになって1年が経ちますが、新社名「D-ACT(ディーアクト)」の知名度アップに関して効果を感じていますか?
直接的な効果かどうかはわからないのですが、昨年と一昨年はコロナ禍というのもあって工場見学や会社見学の申し込みがほぼゼロでしたが、昨年11月に会社の近くにある県立石部高校からぜひ工場・会社見学をさせてほしいという依頼がありました。
今年になってもいくつか高校からお話がありましたし、個人でも説明を受けたいという高校生がいました。ブロンズパートナーにランクアップした効果かな?(笑)と思います。
いずれにしても、滋賀県に本社がある我々としてはうれしい反応ですし、一緒に働いてくれる仲間を集めていきたいと思っています。
ブロンズパートナーになったことで会社の仲間(社員)にも変化はありますか?
ディーアクトでは半年に一度、アンケート調査を実施しています。それを見ると、我々は滋賀レイクスのパートナー企業だという意識は徐々に上がってきているのかなと思います。社員のモチベーションアップの一助になっていると思います。
でも、それとは別に、厚生棟「WA」を会社としてみんなに提供するなど社内の福利厚生を強化している点も大きいと思います。
「WA」では施設内のプロジェクターを使ってファミリーデーのようなものを開くこともできますし、地域の方に貸し出してダンス大会を開いたりできる広いスペースがあります。滋賀レイクスのアウエーゲームの日は、「WA」でパブリックビューイングイベントを開くこともできるかもしれません。
3階には5教室があって、英会話研修や人材育成に使いますし、駐車場もありますので公共的なイベントに使用していただくことも検討しています。社員をつなぐ和の空間、地域の方との輪を広げる施設にしていきたいと思っています。
Q.滋賀レイクスとの取り組みとしては2022年7月に滋賀県の県立高校(46校)にバスケットボール(135球)を寄贈されました。この活動にはどんな想いがあるのでしょうか?
まず一回の取り組みで終わらず、継続的に支援できるものを望んでいました。「レイクス・バスケットボール寄贈プロジェクト」なら、5年・10年とサスティナブルに続けられるのではないかと考えました。それが一つの理由です。
あとは我々としてもSDGsへの取り組みを色々とやっていますが、正直、何をやっていいのか分からない部分もあります。社内でサスティナブル会議を開き、アイデアを出し合ってはいますが、滋賀レイクスと継続的に行えるプロジェクトはやはり魅力があります。
バスケットボール寄贈による反響はありましたか?
バスケットボール寄贈のニュースを見た高校生から「ディーアクトに良いイメージを受けたので会社を受けてみたい」という問い合わせがありました。すごくうれしい反響だと思っています。
個人的には、ディーアクトの清掃に来てくれている方から「ニュース見ました。男前に映っとったで!」と言われました。滋賀の方はBBC(びわ湖放送)の夕方のニュースをよく見ているんだなぁと改めて感じました。
とはいえ、会社の知名度を上げるのは時間がかかると思っています。滋賀レイクスとの関係を長く続けていけたらと考えています
Q.ちなみに「D-ACT(ディーアクト)」では、どんな仲間(社員)を求めているのでしょうか?
うちはBtoB(Business to Business)と言って企業間の取引がメインですので、ダイハツグループに守られているような会社です。でも、100年に一度の変革期と言われ、且つ、コロナ禍という環境激変の中、保守的では生き残れない。変わらなければ生き残れないのは明確なので、待っているのではなくて自分から挑戦をできる人を求めています。
おもしろいのが最近の高校生や大学生の質問です。もちろん、給料や福利厚生についての質問もありますが、中には「私がこの会社に入ったらどんなキャリアプランを描けますか」「キャリアアップのためにどんな研修や育成制度を持っていますか」と聞いてくる学生もいます。良い仲間が集まりそうな兆しを感じています。
私は彼らに「2022年は人材育成元年だ」と答えています。ディーアクトでは人材育成制度を加速度的に整備し、親会社のダイハツへの研修も強化していくと言い切りました。
Q.それは心強いですね。最後に、これからの滋賀レイクスに期待されることを教えてください。
県民の皆さんには申し訳ないですけど、滋賀はまだ地味な県だと思っています。プロスポーツチームも滋賀レイクスしかありません。
そういう面では「滋賀、ここにあり」を滋賀レイクスが引っ張っていってほしいと思っています。
それとプロスポーツはブースターや観客が居て初めて成り立つ事業です。
滋賀県の皆さんに対して楽しさを提供していくのは、滋賀レイクスの使命だと思っています。そのためにはやはり新B1リーグに参入してほしいです。我々が協力できることがあれば、これからも積極的に取り組んでいきたいと思っています。
滋賀レイクスでは応援してくださるパートナーを随時募集しております。