【2022-23 PLAYERS(1)】Spanish Passionを体現!#14 柏倉哲平
2022-23シーズンに向けた滋賀レイクスターズのチーム編成では、今シーズンから5人の日本人選手が残留することが決まった。
ルイス・ギルHC体制1年目で種が蒔かれた「チームフィロソフィー」を育み、悲願のチャンピオンシップ出場、そしてその先に見据える「日本一」へとステップアップしていくための重要なシーズンで、5選手は新戦力とチームを繋ぎ中核となることが期待される。
第一回目は2021-22シーズンにキャプテンとしてチームを牽引した #14 柏倉哲平をピックアップする。
若きリーダー、スパニッシュパッションを体現
今季は移籍1年目ながらキャプテンを任された #14 柏倉哲平。自身もB1リーグでは2シーズン目となり、スターターを務めるのは初めての経験ではあったが、最終的にはバックコート陣(ガードやスモールフォワードなどアウトサイドの選手)ではキーファー・ラベナと並び最多の56試合に出場した。
開幕前に「二桁得点」を目標に掲げていたように、ギルHCの下で得点への意識が向上。新潟時代からプレータイムが増えたこともあるが、1試合平均得点も4.4から7.3へ伸ばした。
フィールドゴールの試投数は日本人選手で最も多い1試合平均7.0本で、これは対季年比で約1.7倍に増えた。3Pシュートの試投数はB2時代に最も多かった4.7本に迫る4.3本と急増したが、成功率は特別指定選手時代を除くプロ5シーズンで最も高い35.3%をマークした。
得点への意識を向上させた一方で、ラベナと共に司令塔として「チームでボールをシェアする」という哲学を体現するように一時は平均アシスト数でトップ10にも食い込むなど、アシスト数も2.5(2020-21)→3.8(2021-22)に急増。キャプテンとして勝てない時期に苦しい思いを経験したが、「スパニッシュパッション」と表現されたアグレッシブなバスケットに身を置く中で、リーグ内でもステップアップを遂げた選手の一人として注目度を高めた。・
B1リーグで最も平均年齢が若いシーズンを牽引する経験を積み、2022-23シーズンもリーダーシップでチームを引っ張ることが期待される。
一方で、来季はレイクスや名古屋ダイヤモンドドルフィンズで主将を務めた狩野祐介が復帰。ベテランという拠り所も得たことで、柏倉一人に依っていた重責も分散されるだろう。
レイクス2年目を迎える「テツ」がさらにアグレッシブなプレーでチームを加速させてくれるはずだ。